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内と外をつなぐ曖昧な境目

私の小樽の実家に一間の幅の大きな縁側があって、庭仕事を終えた祖父が一服のタバコを吸いながら庭を眺めて過ごしていました。建て直した今も意匠を残していますが外と中を曖昧につなぐ心休まるノスタルジックな空間です。

システム開発の仕事をするようになって20年。
常に思っていたことなのですが、皆が思うよりシステムへの要求はずっと曖昧でいいらしい、ということです。
実はビジネス面での要求発生時点では、広く条件を満たせば十分なのに、作るところになると「誰か他人に唯一の仕様を伝えるために」明確化が必要となります。

聞いた人が自分で作るのであれば、事情が違います。
何が十分条件なのか、ある程度の幅を持って理解・定義しないと、細かい修正が効かず融通の効かないものに仕上がります。

話を聞いて「こういうことですか？」という答えを出す。

曖昧で答えがひとつでない領域で シンプルな形で会話を楽しむように、システム開発を楽しんでいただければ、と考えています。